市民プロジェクト紹介

子どもたちの笑顔から、地域の風景を取り戻したい
伊良部島こいのぼり祭り
発案者:島袋 正 2024年度選出・伴走支援中

春の風が島に吹くころ、伊良部島と下地島を結ぶ橋の上を、色とりどりのこいのぼりが泳ぐ。
そんな風景を思い描きながら、島袋正さんはこのプロジェクトを立ち上げました。
特別なことをしたいわけじゃない。
ただ、昔みたいに、子どもがいることで自然と人が集まる。
そんな時間を、もう一度つくりたいと思って
地域の“当たり前”が、少しずつ減ってきた
島袋さんが感じていたのは、地域の行事や人の集まりが、年々少なくなっているということでした。
子どもの数が減り、顔を合わせる機会も減っていく。
「何かをやらなきゃ」と思いながらも、何から始めればいいのか分からない——
そんな感覚を、多くの人が抱えているのではないかと感じていたといいます。

ヒントは、島の記憶の中にあった
そこで島袋さんが思い出したのが、かつての島の原風景でした。
「昔は、下地の畑に行くために橋を渡っていた。橋は、人と人をつなぐ場所だったんです」
その“つなぐ場所”に、もう一度人が集まるきっかけをつくれないか。
そうして生まれたのが、不要になったこいのぼりを集め、橋に掲げるというアイデアでした。
こいのぼりも、人も、里帰りする
このプロジェクトでは、島内だけでなく、島外の郷友会などにも声をかけ、使われなくなったこいのぼりを集めていきます。
伊良部島と下地島を結ぶ3本の橋に掲げられるこいのぼり。
それは単なる飾りではなく、人の記憶や想いが島に戻ってくる“合図”でもあります。

主人公は、地域の子どもたち
島袋さんが何より大切にしているのは、このプロジェクトの主人公が「地域の子どもたち」であることです。
幼稚園や小中学校と連携し、子どもたち自身がオリジナルのこいのぼりを制作する予定です。
「自分で作ったこいのぼりを見に行く。
それだけで、外に出る理由になるし、自然と会話も生まれると思うんです」
子どもたちの楽しみが、親やお年寄りを外へ連れ出し、世代を越えた交流につながっていく。
そんな循環を、この祭りで生み出したいと考えています。
小さな関わりが、風景をつくる

現在、島袋さんは、こいのぼりの提供や、設営・運営への協力、広報や記録など、さまざまな形での関わりを呼びかけています。
「できることを、できる範囲で。それで十分です」
一人ひとりの小さな関わりが集まって、やがて島の風景そのものを変えていく。
このプロジェクトには、そんな静かな力があります。

伊良部島こいのぼり祭りとは?
島内外から集めたこいのぼりを橋に掲げ、
子どもたちを中心に、人と人が集まる時間をつくります。
- 子どもたちと一緒につくる
幼稚園や小中学校と連携し、子どもたちが制作したオリジナルこいのぼりも一緒に飾ります。 - 島内外とのつながり
島内だけでなく、島外の郷友会などにも声をかけ、こいのぼりも人も「里帰り」できる機会をつくります。
プロジェクトの概要
プロジェクト名:
伊良部島こいのぼり祭り
実現したい未来像:
子どもたちの笑顔をきっかけに、世代を越えて人が集まり、地域のつながりや賑わいが自然と生まれている島。
取り組み内容:
島内外から不要になったこいのぼりを集め、伊良部島と下地島を結ぶ3本の橋に掲揚。
子どもや地域と連携しながら、人と記憶が行き交うお祭りをつくります。
プロフィール
島袋 正
宮古島市 伊良部島在住
2024年度 せんぷら市民プロジェクト発案者として選出
2025年度まで伴走支援中
